怒りの取り扱い その2

昨日のつづきです。

幼い頃に不安の中で生活してきた人はそれだけ自分を防衛しようとする気持ちが強くなるために、それだけ多くの怒りを溜め込んでしまうということでした。

そしてその怒りを何とかして開放していかないと、その後の人生において新たな怒りを覚えてしまうような現実がやってきてしまうのです。

このやっかいな怒りという感情について、このように対処すればいいんだということを我々は習わずに大人になってしまうのです。

私達は怒りをどう取り扱えばいいのでしょうか?持て余すだけで、今更誰にも聞けないと思っている人もいらっしゃるでしょう。

心に関することで正解というのはないかもしれません。しかし、次のようなことを心がけることはヒントになるはずです。

まず、怒りという感情を特別扱いする必要はないということです。他にも沢山感情の種類はありますが、そうしたものと同じものだということです。

どうしても怒りは攻撃的なニュアンスが強いので、悪いもの、人に迷惑がかかるもの、そうしたネガティブなものだという思いが根深いのです。

まずそれを払拭することです。怒りはただ自分を守ろうとする時に湧き上がってくるだけのものなのだと理解する必要があります。

いいも悪いもないし、ただ怒りを感じているだけなら別に誰にも迷惑をかけるようなことはありません。その怒りを自分で受け入れずに相手にぶつけてしまうと迷惑になるだけです。

怒りを感じる自分を否定する必要もありませんし、ただ自分の心の内部でそれを感じて処理することができれば、正常な心の状態に戻ることができるのです。

自分の怒りともっと密接に付き合うという意識が必要かもしれませんね。感情はすべて正当なものだという理解が大切なのです。

自分の怒りをきちんと受け止めて、内面で味わって開放することができれば、他の人の怒りの感情に対しても拒絶することがなくなるのです。

是非、自分の怒りを手なずけて仲良くなって下さい。そして、どんな怒りが湧き上がってこようと、いつでもそれを冷静に処理することができれば、生きることがとても楽になるはずです。

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