自分を売り込む

自分を売り込むのが比較的得意な人とそうではない人といると思います。得意な人の代表選手としては、政治家がいますね。

選挙前ともなると、立候補した人たちは自分の名前を連呼したりされたりを続けながら、クルマであちこち走り回ったり、街頭演説でも自分の名前の入ったタスキをかけたりして頑張るわけです。

私はきっとそういうことが得意ではない部類の人間だからかもしれませんが、昔から投票日が近づくと街中に拡声器から聞こえてくるそうした声が氾濫するのが大嫌いです。

なぜ自分を売り込むという行動が必要なのかと考えてみたのですが、やはりどうしてもうまく納得するような理由が見つかりません。

政治家としてこの国のために労を惜しまず働こうと思う志はすばらしいと思うのですが、それなら自分の名前を売り込むことよりも、政策などで他の立候補者と比較して選んでもらうというのが筋だと思うのです。

名前や顔写真が記憶に残ったからと言って、ただそれだけでその人を投票してしまうほど、本当に一般市民はいい加減なのでしょうか。

有名人が当選する場合がかなりあるというところを見ると、確かにそうしたこともあるかもしれませんね。だとすると、我々市民の問題も間違いなくあると言わざるを得ません。

私は政治家として誰を選ぶかとしたら、まず真っ先に自分を売り込むことが上手だなと感じる人をはずすと思います。

その代わりに、その人が自分を脱して国のために働く意志が強いかどうかというところが一番大切であると思うのです。

勿論その人の政策も大切ですが、今までのところ政策がすばらしいと思っても、いざ政治家になると利権に丸め込まれてしまうということがほとんどでしたから。

自分の名前を連呼するような人よりも、自分を脱して働ける人材を目を凝らして探す必要があると思うのです。そうした政治家が出てくることを切に願います。

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