真に都合の悪いことなどない

人生にはどうしても避けることのできないことがあります。それは、自分にとって都合のいいことと都合の悪いことの両方が起きるということ。

そのことを無視してか、あるいは忘れてしまって、私たちは自分が望むことばかりがずっと続いてくれるといいなと夢想しているのです。

それが苦しみの根源であることにも気づくことです。ではどうすればいいのかということですが、一つだけ方法があります。

それは、都合の悪いことと感じるのは自分の単なる決め付けに過ぎなかったと分かればいいのです。

都合の悪いことが厳然と自分の外側に起きているという事実はありません。自分自身がただそう評価しているだけなのですね。

そして、その今まで都合が悪いと決め付けてきたことを白紙の自分になって、ただ受け入れてみると、思いもよらなかった発見をするかもしれません。

見るのも嫌だと思っていた虫の色に感動するかもしれないし、決して耐えられないと感じていたことに、耐える必要がなかったのだという新しい気持ちと出会うかもしれないのです。

都合の悪いことに対して、自分の中にあった拒絶感をあるがまま見てみると、ありもしない恐怖を握り締めていたことに思い当たるかもしれません。

真に都合の悪いことなどない、ただそう在るだけだというシンプルな気づきがやってくることは、なんてラッキーなんだろうと思うのです。