自己犠牲がインナーチャイルドを誘発する

どうも自分が思ったように生きられないとか、何だか不自由に感じているといったことがあるとしたら、それはすべての原因が過去にあると思って間違いありません。

いつも理性的な自分でいることができるなら、こうした悩みは起きないはずなのに、どういうわけか心の中の何かが自分の邪魔をするという場合、それはインナーチャイルドに巻き込まれているのです。

インナーチャイルドとは、過去に満たされずにいたときの幼かったあの自分の感情や気持ちの塊のことです。私たちの心というものは、大なり小なりそのインナーチャイルドのエネルギーで満たされているのです。

そして、ここぞというときに、インナーチャイルドが暴れ出して、理性的なあなたを乗っ取ってしまうのです。そうなったら、もう決して理性が勝つことはありません。

一体どういうときに、インナーチャイルドは暴れだすのかご存じでしょうか?もしもそのことを知っていたなら、インナーチャイルドの暴動を回避することができるはずですね。

実は、インナーチャイルドが暴れるのは、大人のあなたが自分自身に自己犠牲を強いているときなのです。たとえば、やりたくない仕事をやらねばならないとして頑張ってやっているとき。

仲良くしたくない人、嫌いな人、苦手な人と長い時間一緒にいなければならないとき。あなたが作った様々なルール、「~すべき」とか、「~ねばならない」を守りたくて、頑張っているときなど。

もうお分かりだと思いますが、自分の気の進まないような何かをするときです。さらに、本当はそれがいやなのだということを自分自身にも隠してそれを続けてしまうと、より激しくインナーチャイルドは暴れまくることになるのです。

そうなると、あなたはきっと大人気(おとなげ)ない状態になってしまうはずです。大人の気ではない、つまり大人のエネルギーではないということ、それがインナーチャイルドのエネルギーに乗っ取られているという意味です。

その逆に、あなたがただそうしたいからそれをしているという場合には、インナーチャイルドはまるでいないのと同じくらいにまったく静かにしていてくれるのです。

そういう意味からすると、あなたがあなたらしく活き活きと生きているかどうかを知らせてくれているのが、インナーチャイルドだとも言えますね。