目指すべき目的地などない

なんという冗談だろう?
あなたはすでにあなたがなろうとしているそれなのだ
もしすでにそれであるのに
しかもそれになろうと力んでいるのだとしたら
どうしてうまくいくはずがあろう?
破綻は絶対に確実だ
どうして
自分がすでにそうであるものになるなんてことができる?

by osho

↑これは osho の言葉の中でもとても気に入っているものの一つです。人生の苦悩のすべてが冗談だと言われたら、苦しみの最中にいる人にとっては腹立たしいかもしれません。

けれども、力めば力むほど人生は上手くいかなくなることを経験から学んでいるはずなのです。気づきたくないだけで…。

なぜなら、誰もが初めから目的地にいるからだと言っているのですね。目的地に立っているのに、それとは知らずにもがくのですから冗談のようだと言うわけです。

目的地にいるということは、目的地はないということと同じですが、これはエゴにとっては地獄を意味します。未来がまったく意味をなさなくなるからです。

未来がないということは、どんな夢も希望も持つことができないのです。その閉塞感をしっかり感じ取ることです。

世界最高峰の山を征服して悦に入っていることができるのは、ほんのひと時なのです。エゴは次の目的地をすぐに作り出して、何やら動き始めるのです。

エゴが設定するどんな目的地も真の目的地にはなりようがないということです。だって目的地以外のところにいたためしがないからですね。

このことの深い理解が得られるなら、どれほど人生を気楽なものにすることができるでしょう。人生はやり遂げるためにあるのではなく、このことに気づくためにあるのですね。

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