癒しか自然治癒力か

自然治癒力という言葉がありますが、病気や怪我をしたときに特別何の治療もしないのに自然に回復してくれるのは、その力のおかげなわけです。

皮膚を切ってしまって血が出ても、自然と血が固まって出血は止まり、切り傷も時間の経過とともに治ってくれます。

心の傷であっても、似たような自然治癒力というものが働くのですが、放置していればそれだけ治癒にかかる時間は長くなってしまいます。

もしかしたら、生きている間には治癒できなくなってしまう場合だってあるかもしれません。

それと同時に、自然治癒力が働いて治癒するまでの間、相当に苦しまなければならないはずですね。

たとえば防衛によって「嫌だ〜」という思いが溜め込まれると、そのエネルギーを原動力として問題行動を起こすことになります。

問題行動は親に問題視してもらうために起こす行動なので、本人の理性の部分では非常に困ったことになるのです。

問題視されるためには、反社会的な行動を起こす必要があるからです。そしてそれはほとんど徒労に終わるのです。

そしてそれがエスカレートして行って、もう社会的にも取り返しがつかないようなことをしてしまったとすると、そこで自然治癒力が働いて問題行動が整理されていくのです。

そこまで放置して自然治癒力が働きだすのを待つよりも、意識的に治癒させてあげる方がいいのですが、そのお手伝いをするのがセラピストなのです。

能動的に癒しを進めて行って、自然治癒力の発動前に楽になっていくのか、それとも時間はかかっても自然治癒力に任せるのかは、本人の自由ですね。

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