覚醒した人は、よく無選択でありなさいといいますが、これは自我(マインド)にとってはとんでもないことです。
なぜなら、マインドは常に何かを選択し続けているからです。選択せずにいたら、マインドはもたないでしょう。
だから無選択であれというのは、マインドに死ね!と言っているのと同じなのです。ところで選択というのはどういうマインドの働きでしょうか?
どちらか一方を選ぶというのは、極端に表現すれば選んだ方に執着するということであり、選ばなかった方を避けるということです。
この執着と避けることを同時に行うことを選択と呼ぶわけです。もちろんそれほど強い意志のないレベルの選択もあります。
そのときには、マインドはあまり使われていないということですね。その逆にどう考えたってこれを選択するという場合には、執着と回避をしているのです。
つまりレベルの差こそあれ、選択というのは執着と回避(拒絶)がマインドの中で行われているということを知ることです。
このことを知るにつけ、やはり選択というのはあまりお勧めできるようなものではないということになります。
明日から、選択する数を減らして行けるように意識してみるのもいいかもしれませんね。