神が創りたもうた自分を謙虚に見る

人は自分の至らないところを直して、立派な大人へと成長したいと願うものですね。それは若いうちだけでなく、大人になっても変わらないのです。

なるべくなら人に怒りをぶつけずに、冷静でいられるようになりたいとか、ウソをつかないようにしたい、誠実でありたい等々。

他人に迷惑をかけずに生きていきたい、人から後ろ指を刺されるような人にはなりたくない、こうしたことを自分に課しているのです。

けれども、たとえば誠実でありたい、誠実でなければならないと自分に負荷をかければ、それへの反発が生まれてしまうのです。

自分が期待するような人物になろうと努力すればするほど、一方ではその真逆になろうとするエネルギーが蓄積されてしまうのです。

ここを見抜くことがとても大切です。怒らないように頑張ってしまうと、怒りを溜め込んでしまうために、いずれどこかで爆発することになるのです。

◯◯のような人になりたいというすべての願望を傍に置くことです。そして今ある自分をじっくり見つめるのです。

どんな自分であれ、それが今この瞬間に宇宙から与えられた自分だと理解して、神の代わりになろうとなどしないこと。

全体性によって創られた自分を謙虚に見つめてあげることです。そうなったら、今の自分を裁くことはできなくなるはずですね。