危機には二極化が起きる

聞いた話しではあるのですが、品薄状態が続いているアルコール消毒液などが売ってると思って買おうとしたら、異常な高値が付いていてびっくりしたと。

このようにこの社会の原理として、物の価値というのは希少価値から成っていることが多々あるということが分かりますね。

ダイアモンドが道路脇にゴロゴロ転がっていたら、値打ちはなくなってしまうのと同じです。

ただしその辺の石ころとダイアモンドとでは、鉱石としての硬さが全く異なるし光の反射の美しさも違うので、価値の違いというのは残ると思います。

私が言いたいのは、機能とか美しさといったような価値はまだ分かるのですが、希少価値というのはどうなんでしょうということです。

たとえば物凄い美人の人は滅多にいないから希少価値は確かにあるのですが、とはいっても同じような人が沢山いたとしても、綺麗だなと感じるはずですよね。

つまりモノの価値を社会原理に決められてしまうのが嫌だということ。価値は自分自身の感性から決めたいという思いがあるということです。

売り切れが続出しているから客の足元を見て高く売ってやろうとするのを、社会原理という言葉で正当化したくない気がします。

危機的な状態では、人は真っ二つに分かれるのかもしれないですね。一方では上記のような強いエゴに走る人たち、もう一方では助け合いの方に向かう人たち。

この時期は、そうした二極化が起きてくるのでしょうね。目先の利益を考えるのか、全体のことを考えるのか、しっかりと自分の内側の声を聞いてあげることですね。