生の三つの誕生

通常私たちが誕生日と称して、祝ったり嘆いたりする日は勿論肉体が母体から離れた日を意味しますね。

それが一つ目の誕生なのです。そして二つ目の誕生があるのですが、それが自我の誕生です。その生年月日の詳細は不明ですが…。

というのも自我の誕生はある日突然やってくるというものではなくて、少しずつほんの少しずつ形成されていくものです。

だから気がついたら自分がここにいるということになったわけです。そこから大抵は地獄の日々がやってくるというわけです。

そして可能性はかなり低いのですが、三つ目の誕生がやってくるかもしれません。それは本当の自己に出会うこと。

二つ目の誕生である自我は、社会が作り上げた仮想的な自己だったと気づく時、同時に自分の本質を見ることになるのです。

この三つの誕生を順番に体験することで、生の目的を達成したことになると言ってもいいかもしれません。

ただしほとんどの人の生は、自我として生きて死ぬのです。残念ながら本当の本当の自分の姿に気づくことなく。

でもだからといってそれが悪いわけではありません。所詮は誰もがいずれ三つ目の誕生を迎えることになるのですから。

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