あなたの中にある信頼を見出す

もしもあなたが闘っているのなら、そこには信頼がないのです。信頼がないと、どうしてもそこに不安があるのです。

その不安から逃れようとして、安心したくて闘うことになるのです。ところが、闘っても闘っても安心は決して定着してくれません。

またすぐにいつもの不安の中へと戻されてしまうのです。だから、死ぬまでずっと闘い続けることになるわけです。

鍵となるのは、信頼なのです。その信頼が欲しくて、何かを信じてそれにすがりついてしまうと、人は盲目になります。

そうなると、そこには執着心が芽生えて、今度はそれを失う不安がやってくるのです。

そうやってまたしても元の不安の中へと投げ込まれることになるのです。信頼は外に求めるものではないと気づくこと。

信頼とは深い深い理解からやってくるのです。すべては束の間の真夏の夜の夢だということに気づくこと。

あらゆる快も不快も、痛みも苦しみも、喜びや感動もやってきては去っていく、一瞬の幻なのですね。

死につながるような深い瞑想の中で、思考から解放された静寂と一つになることで、信頼すらも消えていく中で、自己も何もかも溶けていくのですね。