理想には無関心になれ

私たち人間も自然の一部であることは明白なのですが、普段はすっかりそのことを忘れてしまい、不自然な毎日を生きているのです。

自我は自然であることを好まないのです。その代わりにより正しいこと、より優れていることに価値があると思っているのです。

自然にはそんな概念は勿論ないので、人生を自我の思うままにさせればそれだけ不自然な方向へと向かってしまうのです。

自然であることが心身ともに健康であることなのに、そこから逸脱する生活が長くなると、その自然であることが何なのかが分からなくなるのですね。

自然であるために、それを目指す必要はないのです。こうありたいという希望から離れるだけで、人は自然の中へと戻ることができるからです。

あるべき姿への希望が小さくなれば、不自然な頑張りや我慢、そして無理なども小さくなって、ただ在ることにくつろいでいられるようになるのです。

あなたはこれまでどんな自分を目指して来たでしょうか?その結果今満たされていないのなら、あなたが掲げてきた自分像は不自然なものだということです。

正しい自分、価値ある自分、愛される自分、優れている自分、こうした理想をドブに捨てるか、無関心になることをお勧めします。