誰であれ子供の頃に親に叱られた、あるいは怒られた経験というのがあるはずですね。何処にでもある日常的に見られる風景ですね。
クライアントさんとの初回のセッションでは、大抵子供の頃に親に怒られたエピソードを思い出してもらうようにしています。
なぜかというと、親が子供を叱るシーンというのは、実に様々な親子の関係性を見せてくれる大事な情報だからなのです。
例えば、親は冷静に叱っているのか、あるいは単に怒りをぶつけているだけなのか。それだけでも親の精神状態を推し量る事ができます。
また子供の側に立った時に、怒られた理由が明確であって、怒られて当然と理解できている場合は、なんの問題もないのです。
逆に怒られた理由が分からない場合は、問題が出てきます。子供が正常に育っている場合であれば、理不尽に感じるでしょう。
けれども親が怒っているのだから、自分が悪いに違いないと思い込むなら、もうその時点でその子は病んでしまっているという事です。
このようにたった一つのエピソードを見せていただくだけで、そこから多くの事を読み取る事ができるのです。
もしも気になる事があるのであれば、子供の頃に怒られたシーンを思い出して分析してみる事をお勧めします。