子供の頃、家族の中にいて自分も含めて家族の誰もが何だかずっと本音を出さずに生きているのではないかと感じていました。
本当はもっともっと人間らしく、喜怒哀楽を表現し合いながら生きていければいいのに、なぜそれができないのだろうと思っていました。
おそらくは、いつの間にか身につけてしまった恥ずかしさが邪魔をしているのだろうと考えていたと思うのです。
きっと小学生低学年くらいまでは、それができていたはずなのです。少なくとも自分だけはそうやって自由に生きていたのです。
それが次第に他の家族と同じように、恥ずかしさのために無邪気さが邪魔されるようになったのでしょうね。
オーバーに言えば、何だか仮面家族のような感じですね。そして少しずつその偽りの感覚が麻痺して感じなくなっていったのです。
年頃になって好きな人ができて、その人との間では元々の素直さを取り戻すこともできたのですが、結局はまた冷静な自分になってしまったと感じています。
そんなことをつらつら思い出して見たところ、人生の中で今が一番無邪気に素直に毎日を過ごしているのかもしれないと思えたのです。
それはきっとクライアントさんとの数多くのセッションを通して、ありのままの生を間近で見せてもらうことができたからだと思うのです。
だからクライアントさんにも、この仕事にも感謝ですね。