自分に注意を向ける

自分を癒していくためには、何はともあれ自分自身に注意を向けるということが求められます。癒す対象を見ずには何も始まらないからです。

日頃から自分を見つめることに慣れている人は、外側ばかりを見てきた人に比べてその点では大分有利ですね。

ただ所詮は自分を見ることを習慣にしていけばいいだけです。セッションでは必ず自分に注意を向けることになるからいいのです。

けれども、普段の生活の中でモミクシャにされている間に、自分のことをすっかり忘れて、周囲で起きていることに意識を持っていかれてしまうのです。

そういう状態では、癒しの進み具合は思うようにはいかないでしょうね。それがダメというわけではありませんが。

とにかく、癒しの基本は1にも2にも、自分自身を深く見るということです。それと同時に、自分の内面であるマインドを深く理解すること。

マインドの生い立ち、マインドの仕組み、そういったものを深くより深く理解していくうちに、それは本当の自分ではないと気づくことになるのです。

マインドが一生懸命になって生きているこの現実を、少し距離をとって見直すことができるようになるのです。

そうなると、マインドの不快感や不安、孤独、絶望感、そういうものがやってきてもそれに飲み込まれずに済むようになります。

そうやって少しずつ余裕ができるようになり、癒しが進むと同時に自分の正体を朧げながら感じるようにもなるのですね。