どんな信念もいらない

みなさんは信念という言葉を聞くと、どんなイメージが湧くでしょうか?一本筋が通った人は、強い信念を持っているように見受けられます。

あるいは、人としてこの社会の一員として生きるためには、信念を持っていた方が上手くいくかもしれませんね。

信念がない人は、他人に支配されてしまう感じもするし、風見鶏のような生き方しかできないように思えます。

私はそれを否定するつもりはないのですが、社会に適合することを優先する生き方が唯一の正解だとも思っていません。

私がいいなと思う生き方は、やはりより自然に、より自由に、より無邪気になのです。そうなると、信念を持って生きることとは隔たりがありそうですね。

というよりも、信念を持ってしまうと私の理想とは真反対の生き方になってしまいそうです。なぜなら、信念とはこの自然界には存在しないからです。

信念は固いものです。どんな逆境でも挫けない強さが必要です。その逆が水のようにどんな形の入れ物でも抵抗なく充すことができる柔軟さです。

そして最後に、どんな信念であろうとあなたを満たしてはくれません。逆に、信念という凝り固まった考えがあなたの人生をズタズタにする可能性もあるのです。

例えば、自分という存在は価値がないという信念です。この信念は本当にしつこくて、その馬鹿馬鹿しさに腹の底から気づかなければ、死ぬまでそれに支配された人生になるでしょう。

そんな信念など、今すぐにゴミ箱へ捨ててしまってください。そして、都合のいい信念を作るか、あるいは信念そのものから離れた軽やかな人生にしませんか?