無意識の方が楽しい

このブログでは、日頃からできるだけ意識的に生きることを推奨していますが、その理由はそれが究極的に自らを救う唯一の方法だからです。

ところで、意識的な状態のままで「できないこと」ってどんなことがあると思いますか?思いつくことを挙げてみます。

激怒すること、何かにのめり込むこと、夢中になって我を忘れること、過去の記憶に浸ること、未来を想像すること、考え事をすること、イメージの中に入ること等々。

何となく想像できるでしょうか?逆に言えば、上記のようなことを続けていると、必然的に無意識状態になってしまうということです。

一般的に、夢中になるということは肯定的に捉えられていますが、無意識状態になるという副作用もあるということです。

未来のことをあれこれ想像して夢見心地でいるのは楽しそうでいいのですが、残念ながら間違いなく無意識になってしまいます。

映画やドラマを観て、その物語に没入できればそれだけエンターテイメントとしては成功な訳ですが、それも無意識状態を作り出します。

つまり、無意識状態でなければ楽しめないこともたくさんあるということです。だからこそ、意識的であり続けることはとても難しいことなのです。

それでも繰り返しますが、意識的であることを通してしか、今この瞬間の至福を味わうことはできないのですね。