昼夜逆転生活に陥る本当の理由?

早起きすることが比較的得意だという人と、逆に夜更かしの方が好きという人がいて、それぞれ朝型、夜型などと呼んだりしますね。

若いときには、夜型の人が多く、年齢を重ねるに従って、朝型に変わっていくというようなこともよく言われたりします。

私自身も若い頃からずっと朝起きるのが苦手で、会社員のころなどは夕方くらいになってようやく調子が出てきて、残業時間が最も効率がいいという自覚がありました。

今は年齢のせいもあってか、それほど夜更かしはしなくなりましたし、朝もまずまず一定の時間に起きるようにはなりました。

こうした朝型夜型というのは、年齢もさることながら、生まれながらの体質的なものの影響というのも確かにあるのでしょうね。

けれども、昼夜逆転生活のような極端な場合を例にすれば、心理的要因についても深く見つめてみる必要があるということが分かります。

昼夜逆転生活というのは、言ってみれば反社会的な行動であるとも表現できます。本人がそれを望んでいなくても、心の内奥でそのように仕向ける部分があるということです。

社会への反抗は、元を正せば親への抵抗なのです。親が起きている昼間は、反抗の時間として使われるのです。

親の期待に応えたくても応えることができなかった自分、その苦しみを分かってもらえない怒りを訴えるために、朝寝や昼寝をして、夕方に起きるという抗議行動をするのです。

また朝起きるということは、過酷な人生がふたたび始まる時間でもあるわけで、その苦しみから逃避するために睡眠という手段を取るということもあるでしょう。

一方、夜は親や社会が寝ている時間であり、それは自分に期待し、自分を監視する目がない時間帯なのです。

それは、まさに自由を感じる時間なので何とも気持ちがよくて、もったいなくて寝てなどいられないのです。夜が調子いいのはそういう理由があるはずです。

こうしたことが更なる昼夜逆転を作り出す原因となってしまっている場合も多々あるのではないかと思います。逃げずに自分のことをしっかり見てあげると、いろいろなことが分かってきて、人間というのは何とも可愛いもんだなと思うのです。

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