原点に立ち返る

毎日の生活に忙殺されて、なんとなく落ち着いた気持ちになれなくなってしまっていたり、日々起こることに翻弄されてしまうこともありますね。

そういうときには、原点に戻ることがとても有効です。私の場合には、どうするかというと、「自分は今どこにいるのか?」という質問から始めます。

本当に具体的にどこにいるのかを見つめるのです。感覚としては身体の中にいるように思うかもしれません。

もしも、頭の中にいるように感じるなら、その頭の中をかち割ってそこを解剖学的に想像してみるのです。そして、本当にその中に自分が潜んでいるのかどうかを検証します。

そして、いつものようにやっぱりそんなところに自分はいないということが明確になります。それでは、一体自分はどこにいるのか?

もし、身体の近くにいるのだとしたら、その大きさは?形は?ここまでが自分でここから先は外部という境界を見つけることができるのか?

どこをどう探してもそんな境界は見つけることができません。ということは、自分には大きさも形も色も、そして位置さえもないということになります。

その瞬間、自分の意識が無限大に拡大した状態になっていることに気づくことができます。この感覚は誰にでもあるはずのものですが、それを否定する防衛システムに負けていると気づけなくなるのです。

目を閉じていようが開けていようが、自分の気づきは全体性だということに気づくことができます。それが「無」であり、何も知らないという感覚です。

ここまでくれば、日常的に心を奪われた状態から、正常な気づきの状態へと戻ることができます。それが本当に落ち着くということですね。

いつでもどこでも簡単に検証することができるので、とても便利ですから是非試してみてください。