人生の主役の座から降りる

朝の目覚めはいつも不意にやってきます。少しずつジワジワと覚醒していくのではなく、ある瞬間に唐突に目が覚めるのです。

そして自分は目覚めたということを自覚するのです。この自覚するということこそが意識の覚醒です。

人間以外の動物にはこれがありません。どんな動物も自覚することができないのは、彼らの意識が眠った状態であり続けているからです。

それは私たちが睡眠状態でみる夢の状態と同じようなもの。夢の中の自分は決して自覚することがありません。

ただただ展開していくストーリーの中で生きているのです。残念なことに、私たちは朝目が覚めてその日の活動が始まっても、そのほとんどが無意識の状態なのです。

言ってみれば夢の延長上で暮らしているようなものです。そのことに少しも気づくことなく、毎日を暮らしてしまっているのです。

私たちが今回の人生でやれることの最も美しいこととは、意識を目覚めた状態にしておくことです。

そのとき初めて、自分という存在の本質に気づくことになるのです。それは人間として生きている人生の内容とは、何の関係もありません。

そしてあなたのマインドの無意識部分が全て消えてしまえば、もう二度と夢を見ることがなくなるはずです。

それと同時に、無意識を存続の要にしていた自我も息絶えてしまうことになるのです。それでも外側から見たら、昨日までと同じように人生は続くのです。

ただし人生の主役の座からは完全に降りた状態でということですね。

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