自分への期待を小さくするには?

誰だって嫌われるよりは好かれたいし、期待されないよりも期待されたいと思うものですね。

当たり前過ぎてその理由を考えたこともないかもしれませんが、敢えて言えば嫌ってくる人はそばには来ませんし、期待しない人も近くには来ないはずです。

逆に好きな人や期待している人には寄り添いたいと思うものです。つまりは、寄り添って貰いたいという気持ちが根底にあるのです。

それは自我というのは根っこの部分では孤独を感じているからなのでしょうね。個人という分離した存在だという思いが寂しさを生むのです。

けれどもここで整理しておいた方がいいのは、期待をするというのは愛のように見えて、愛ではないということです。

愛は存在に向くのですが、存在に対して期待するということはできません。期待は存在以外の何か、成果だったり能力だったりに対するものなのです。

だから期待され過ぎると重くなるのです。愛が重く感じるなどということは決してありません。好き(偽りの愛)の場合にはありますが。

期待されたいという思いが強い人というのは、役に立って相手の期待に応えて自分の価値をあげたいと願っているのです。

もしも自分の存在価値に気づいているなら、ことさら役に立ちたいとも思わないし、期待されたいとも思わないものです。

だからやっぱり鍵となるのは、自分の存在のあるがままを認めることができているかどうかにかかっているということですね。

そこがまだ不十分だと感じるなら、もっともっと意識的でいる練習をすることです。いずれはどんな自分でもただ見守るということができるようになるはずです。

そうなったら自分に対する期待なんて、どこかに吹っ飛んでいってしまうでしょうね。