自己防衛を見抜く目を養う

無観客で行われたテニスの US オープンの男子決勝で、どちらが優勝しても初優勝になるというまさに手に汗握る緊迫した一戦。

このゲームをキープしたら優勝が決まるという大事な場面で、サーブを打つ側の選手がとんでもなく平凡なボールを相手コートに返してしまったのです。

見てるこちらもびっくりしたのですが、一流の選手でも緊張し過ぎて守りに入ってしまい、思い切りラケットを振ることができなかったのですね。

結局その選手は負けてしまいました。どんな場面でも、弱気になったり気持ちが守りに向いてしまったら、もうその時点で負けということです。

超一流の選手でもそういうことがあるのですから、一般人の私たちにも似たようなことがあっても不思議ではありません。

たとえば、独身の時であれば結構自由にやりたいようにやれていたものが、結婚して子供ができたりすると、急に自由な言動が制限されてしまうのです。

つまり、守らなければいけない家族ができたということで、もう無茶ができないと思うようになるのでしょうね。

そうやってつまらない人生を自ら引き寄せてしまうのです。この場合、純粋に家族を守りたいのではなく、家族を守れなかった場合に予想される自責の念が怖いだけなのです。

つまりは単なる自己防衛なだけなのです。ここまで気づけるといいのですが、なかなか難しいかもしれないですね。

日頃から自分を見つめ続けることで、どんな自己防衛をしているかに気づけるようにしておくことが大切なのです。

なぜなら無防備になればなるほど、人生は楽しく豊かなものとなるのですから。