不自由さの根源を知る

あるがままの自然体の自分で、より自分らしく毎日生きられたらいいよねと分かっていても、それがなかなか現実的には難しいのです。

とりわけ、子供の頃のことを思い返したら、それは無理だと気づきます。親に言いたいことを言ったら100倍返しされてしまう。

親の期待に応えようとすれば、我慢もするし無理もしてしまうけれど、それをやめたら愛してもらえない。

こんな状態の子供に対して、自分らしく自然に生きればいいんだよといくら言ったところで、それは無理な話しなわけです。

問題は、そんな子供の頃に自分を守るために仕方なく作り上げた防衛のルールを、大人になってまで後生大事に継続してしまっていることなのです。

大人になったあなたの言動を縛って、不自然な生き方をさせているのは、あなたの環境でも大人のあなたでもなく、子供の頃に作り上げたルールなのです。

まずはそのことにあなたが気づくこと。そこから第一歩が始まるのです。自分を規制する面倒なルールを作ってしまった過去をしっかりと思い出すこと。

それ以外の選択肢もなく、どうしようもなく無自覚に作り上げた防衛スタイルを正面から見てあげることで、それを落としていくことができるのです。

要するに今のあなたには何の問題もないのですが、不自由だなと思うならそれは子供の頃の不自由さから来ているということに気づくことです。

当時の本当の気持ちや不安や恐怖、そして怒りなどの感情をしっかり思い出して味わってあげるだけで、現在のあなたが解放されていくのです。

それを一度でも経験することができれば、癒しの何たるかを知ることになって、セラピストに促されずとも自然に癒しを進めていくことになると思いますね。