信念体系をぶっ壊す

「私」という自我は、非常に立派な信念をたくさん持っています。元々自我というのは思考の塊だからですね。

間違ったことを固く信じてしまったことが、そもそもの発端なのですが、その間違った信念をぶっ壊すと言うことを言いたいのではありません。

もちろん間違った信念は全くいらないばかりか、人を不幸へと導く問題児には違いないのですが…。

本当に必要なことは、間違っていようと正しいことであろうと、信念である以上はそれがいらないということです。

信念と化した頑なな思考、つまりは誰が何と言おうと信じて疑うことができなくなってしまった思考は、百害あって一利なしです。

信念はそれを作った主人である自我を強化し、強靭な防壁を作ってしまうので、聞く耳を持つことができなくなるのです。

こうなると思考からも抜け出すことができなくなってしまうのです。一つの信念がそれを補強するために別の信念を作り出すのです。

そうやって信念の連鎖が起きるので、本人は鋼鉄の壁の中で守られているような生き方をする羽目になってしまいます。

信念の壁をぶち壊して、清々しい外の世界の空気を吸いに出てこれると良いですね。そこには、決めつけていたのとは違う気持ちの良い外の世界が待っています。