親2世が生きている

ここで話題にしている「親2世」という言葉は、私が作った言葉なのですが、親のコピーとも言えるような人格のことを指します。

誰がそれを作るかといえば、四歳から六歳くらいまでの間に、子供が自らのマインドの中に自覚のないままにこしらえてしまうのです。

その理由はいくつか考えられるのですが、きっとケースによってその理由は少しずつ違うかもしれません。

例えば親から毎日口うるさく説教されたなら、そうやって自分を責める親2世が作られるのです。

そうすることで、親に責められる前に自分の中で自分を責めることになって、親から責められることが少しでも軽減されるかもしれないということ。

あるいは、親に死ね死ね!と言われて育ったとしたら、その耐え難い苦しみから逃れるために、自分に対して死ねばいいのにという親2世を作るのです。

そして親2世側の自分になることで、責められる側の苦しみから逃れることができるわけです。

いずれにしても、幼い子供が親2世を作るのは、切実な自己防衛のためだったということが言えるのです。

誰のマインドの中にも親2世は存在しています。それを見つけて、何と言っているのかを聞いてあげると、どのように育てられたのかを理解する助けになるでしょうね。