大切な我が子に、自分達の正しさを教え込もうと頑張る真面目な親が、思いの外たくさんいることをこの仕事をするようになって知りました。
親自身が正しさを身にまとって生きてきたので、子供にもそれを伝えて間違った人生にならないようにということなのでしょう。
子供が未成年の間は、しっかりと正しさで躾をして、場合によってその正しさの枠から外れるなら愛の鞭と称して怒りをぶつけるのです。
子供の側は親が怖いというのと、親が正しいに違いないという洗脳によって、自己表現も抑え込まれることになるのです。
子供は自分が怒りを感じたり、言いたいことがあるということ自体を否定してしまうのです。この否定は子供の中に作られた親2世がやるのです。
親は自分の正しさの中にいてくれさえすれば子供を可愛がるのですが、正しさから逸脱しようものなら、徹底的に否定するのです。これはペットと同じ扱いです。
そして子供が成人すると、これも親の正しさからなのですが、今度は急に子供を大人扱いするようになって、自由に生きろ!と言い出すのです。
未成年の間ずっと親の正しさの中でコントロールされてきた子供が、いくら20歳になったからといって、自由に生きていけるはずもないのです。
子供は親によって自由を与えてもらえずにいたので、自由のなんたるかを知らずにきてしまったのです。そうすると、親はそのことも責めるようになるのです。
親の身勝手さにも程がありますね。非常に面倒なことに、そうした親は自分が正しく子育てをしてきたと信じていることが多く、その場合には早めに親から離れることが必要ですね。