子供の頃からずっと、この世界には本当は自分しかいないのではないか?という感覚がありました。
傲慢に聞こえるかもしれませんが、そういう俺様感ではないのです。ただ、自分が認識している中にあるのは、自分だけだという感覚です。
外の世界とか他人というのは、本当のところその存在が曖昧なのです。更に言うと、その感覚を好んでいるなというのも分かるのです。
地球上に誰もいなくなって、自分一人になってしまったら凄まじい孤独感がやってくるだろうことは分かるのですが、一旦それは傍に置くのです。
自分一人だと気持ちがいいのは、きっと闘う相手がいなくなること、煩わされることがなくなるということがあるのでしょうね。
けれども、もっと先には他人がいないということで、実は個としての自分も一緒に消えていってしまうという感覚があるのです。
実はそれが本当は気持ちがいいのではないかと大人になって気づいたのです。自他というのは、表裏と同様にペアで成り立っているのです。
だから他が消えれば自も消え失せるのです。その時、自他の区別のない全体としての真の自己が顕われるのでしょうね。