触覚がリアリティを生む

目の前にテーブルがあるとします。そのテーブルが本当に実体を持ってそこに存在すると感じる時、五感の中でどの感覚が一番それを現実のものと感じるために使われるでしょうか?

すぐに気づくのは視覚ですね。そこにテーブルが見えるということが、そこにテーブルが実際にあると感じさせるのに使われているのは自明です。

けれども、部屋の電気を消してしまえば、すぐにテーブルは消えてしまいます。明かりがついていようとなかろうと、変わらずにテーブルを感じられるのは触覚です。

つまり、実際に触れてみることでそこに何かがあることがはっきりするのです。もちろん、真っ暗な中でそれがテーブルだと理解するためには、あちこち触れる必要があるはず。

でも、視覚と一緒に触れるなら、どこか1箇所でも触れた瞬間にこれは幻想ではなくて、本当にテーブルがあると感じるわけです。

ということは、五感の中でも触覚というのが際立って、現実の物の存在をリアルに感じさせる能力があることが分かります。

加えて、視覚と触覚を合わせて使うと、そこにある物の実在を疑いようのないくらいにはっきり感じることになるわけです。

けれども、どれほどリアリティを感じるとしても、テーブルという存在の実体をそのままに知ることは不可能なのです。

常に、感覚を通してしか知ることができないのです。つまり、直接的には知りようがないということは明白ですね。これが現実です。

それなら、その感覚だけがただ起きているとするなら?そこにテーブルという実体があることにはならないはずですね。ここに非二元のヒントがあるのです。

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