過去に囚われるマインド

私たちのマインドというのは、自分に都合のいいように勝手に物事を解釈してしまう習性を持っていると言えます。

たとえば、イジメられた方はその事を決して忘れないのですが、イジメた側はすっかり忘れてしまっていたりするものです。

つまり加害者としての記憶は都合が悪いので忘れてしまい、被害者としての記憶は決して忘れないのです。

ロシアの歴史を垣間見るだけでも、周囲の国々から侵略された血生臭い、そして惨め極まりない無数の悲惨な出来事があるのです。

それは国民的なトラウマとなって残っていても不思議ではありません。特に、過去に囚われてしまうマインドを持っていれば尚更です。

旧ソ連が崩壊して、西側諸国に歩み寄った旧ソ連の人々は割と過去は過去として、前を向いて生きていくタイプだったのでしょう。

けれども、ロシアに残った人々は忌まわしい過去のトラウマがしっかり残っている傾向が強いのだと思います。

トラウマは大きな恐怖を生み出すのです。それは外部から見たら理不尽に思えるのですが、本人からしたら当然の戦闘態勢となってしまうのです。

ロシアに詳しいある人物が、プーチンはタイムトラベラーだと言っていました。要はトラウマを提げたまま過去に戻って、今度はやり返すぞという現在を自作するのです。

こうなってしまうと、普通の心理療法で癒しを進めようとしても、なかなか歯が立たないように思いますね。

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