セレンディピティを高める方法

若いうちから、自分は何をやっていきたいのかということが、かなり明確になっている人もいますが、でも一般的には10代、20代では何をしていきたいのかがあやふやな状態なのだろうと思うのです。

私などは、それがずっと続いているわけで、12年前に会社員を辞めたときも、そして今だに自分が本当にやりたいことなど、まったくわからないというのが本音です。

「これはっ」というものに出会ったとしても、しばらくすると何となく当初の興奮はどこかへ行ってしまい、その思いは自然と尻つぼみになって消えてしまうのです。

自分にはこれしかない、と断言できるような確固としたものを持っている人は幸運かもしれませんね。

私は、年齢を問わず、でも若いうちは特にですが、何でもやってみようとする冒険心がとても大切なのではないかと思っています。

というのも、一体自分は何をしたいんだろうかと考えて、行動する前に事前に情報をキャッチして調査してしまうと、リスクばかりが目立ってしまい、結局あきらめてしまうという結果になりがちなのです。

情報は確かに大事ではあるのですが、それが単なるリスク回避ではなくて、冒険に乗り出すことをあきらめさせるエゴの作戦に使われてしまう恐れがあるのです。

何かの目標に向かって進んでいくときにも、常にそれ以外のあらゆるものとの出会いに気づくアンテナを立てておくことがとても大切なのです。

いつもあらゆる可能性を残しておくということです。それが、セレンディピティを高めておくことに繋がるのですから。

先の予測ができない、危険を伴うからこその冒険であり、そうでなければワクワクすることもできないし、沢山の可能性を封印してしまう結果となってしまいます。

何かを始めるときには、確かに準備も大切なことですが、それよりも大胆に行動して、敏感なアンテナでキャッチし、受容するようにすることです。

あなたの内にある沢山の可能性を引き出すために、何はともあれ動き出すことです。きらめくダイアモンドは、きっとあなたの周囲360度に無数に点在しているはずですから。私自身への戒めも込めて…。