弱さの勧め

辛いぎっくり腰の痛みを少しでも緩和できたらと思って、ハリ治療に行ってきました。以前にも二度ほど行ったことがあったのですが、フットワークの悪い私が、比較的早めに行動できた最大の理由は、事務所と同じマンション内にあるからなのです。

そのハリの先生に以前から言われていたのですが、「大澤さんは非常に敏感なので、一番細い針を使ってるんですよ~。それでも、そんなに痛いのですね~。」

いいえ、ただ痛いだけではなくて、次にどんな痛みがやってくるだろうという恐怖感が大きくて、体中に冷や汗がたっぷり出てしまって、結構カッコ悪いのです。

先生も半ば笑っている感じで、しかしこっちとしては本当に奥深い痛みがズシッとやってくるので、自然と身体に力が入ってしまうのです。ただし、痛い方が確かに効いている感じはしますね。

自分でも弱いなあと思うのですが、でも弱さとは言いかえれば大切な感性が豊かであるとも言えるのです。弱さとは柔らかさをも伴いますね。

身体が固くなっている人には、もっともっと太い針を使うそうです。それでも、痛がらないのだそうで、自分とのあまりの違いにびっくりしてしまいました。

身体が固くなっている人は、人生と闘っている人です。身体の固さは、内面の固さにも影響しているはずです。闘っていればそれだけ恐怖も大きくなるので、防衛も強力になるのです。

そうなれば、それだけ心の鎧は固くて重いより頑丈なものが必要となって、安全ではあるけれど軽快な人生とは言えなくなってしまいます。

弱くて柔らかいということは無防備で受容的であるということであり、強くて固いのは防衛的で頑なであるということです。もしもあなたのハートがフルに開いているなら、きっと多くの痛みを感じるはずです。

それが自分のものでも他人のものであっても。それが、肉体的な痛みであっても、心理的な痛みであろうとも。だから、痛みそのものは決して悪ではありません。

でもやっぱり、早く痛みが去って行って欲しい!今、これを書いていたら痛みを忘れてました。それと、大分楽になってきた感じがしてます。やった~!

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