自分をごまかさずに生きる

私たちは、生まれてすぐに親から生きて行くための最低限のルールを叩き込まれるのです。あれはダメ、これをやってはならない、もっとこうしなさい!と言う具合に。

最初のうちは、無邪気に反抗していたものの、そのうちにはある程度は言いなりになった方がよさそうだと気づいて、自分の自由さとルールを天秤にかけるようになるのです。

自分の好きなようにしたい気持ちとルールを守るべきという気持ちが、うまい具合にバランスがとれてくれるといいのですが、場合によってはひどくルールが勝ってしまうこともあるのです。

それは、たとえば子供の側がすごく頑固で意志が固く、お母さんが手を焼くことになって、しまいには激しく怒りを子供にぶつけるようになれば、子供は言うことを聞かざるを得なくなるかもしれません。

あるいは、元々極端にルールに厳しい親に育てられる場合にも、同じようにして子供はルールを重要視するようになったりするものです。

珍しい場合として、子供が親には見えないものを見えてしまったりすると、子供は無邪気にそれを主張するのですが、それが親の反感を強く買ってしまい、それが原因で親からひどい扱いを受けたりするのです。

このようなことがあれば、あるいはそうしたことが重なったりすれば、当然子供は自分は親にとって何の価値もない、元々生まれなければよかった存在なんだと思うようになるのです。

親の側に愛情がないわけではないのですが、他の兄弟と比較されて否定されたり、親の心の中にいるインナーチャイルドから問題視されて、ひどい扱いを受けるようになるかもしれません。

そんな子供が成長して大人になると、ありのままの自分を出しては絶対にいけないというルールを作り、人とうまくやっていくための仮面の自分を作り出すようになるのです。

本当の自分のことは地中深く沈めて忘れてしまうのです。そうなったら、何をどうやっても心は晴れることなく、常に欲求不満状態になるはずです。

元の素晴らしい自分を取り戻すためには、常に自分を見張って、できるだけ自分に正直に生きる練習をすることです。それがどれほど恐怖に感じるとしても。

その恐怖ごと、正面からしっかり見て、感じてあげることです。そうやって、いつの間にか本来の自分が顔を出すときがやってきます。それがどれほど清々しいものか、経験した者だけが知っていますね。

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