自己改善は病気です

改善?!何を改善したところで、あなたはいつまでも不安と不幸から逃れられまい。

なぜならば、改善しようというまさにその努力自体、あなたをあらぬ道に導いているのだから。

それが<未来>に意味を持たせ、<理想>に意味を持たせる。

そうして、あなたの心は欲望と化す。欲望して、あなたは道を誤る。

by osho

もしもあなたが、自分の理想像をしっかり持っているなら、それが明確であればあるほどあなたの自我は病みが深いということに気づくべきです。

あるべき自分の姿、それを後生大事に持ち続けて、いつかはそんな自分になれたらという思いが未来を作るのです。

自己改善は病気です。自我の根っこにある病床なのです。より良い自分になろうとする自我の気持ちを向上心と呼びます。

そして社会はそれを素晴らしいものとして讃えるのです。向上心がこれまでの自分を支えてきてくれたと思っているなら、自我に飲み込まれている証拠です。

自我はとにかく未来に意味を持たせなければならないので、向上心が必要なのですね。向上心というと聞こえはいいけれど、それが欲望を作るのです。

改善しようとして改善するのは、ほんの表層の部分のみです。自我をどれほどピカピカに磨いたとしても、自我であることには違いはないのです。

自我の本性をしっかり見抜き、自我との自己同化を通して生きていることにも気づくなら、自己改善はひとりでに消えていくのです。

“自己改善は病気です” への2件の返信

  1. こうありたい…
    というのは
    癒やしの作業に出会えても
    形を変えて、まだまだ自分の中にあります。

    本当の自分は何でもない、
    というのはもしかして
    こうありたい、もなにも
    自分はいない
    ということ…だからですか?

    自分はいないと身に沁みて理解できたら
    それはそれは
    生きるのが楽ですね。

    1. 自分はいない、ということを直感的に気づいてしまう瞬間が来たら、それはかなりの衝撃ですね。けれども、それはすぐにどこかへ行ってしまうので、その後は論理的にそのことを理解する必要があるのです。理解が深まればそれだけ、こうありたい…は害でしかないということもわかるでしょう。

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