思考はワルモノじゃない

一般的に思考が良くないものだと思っている人は少ないと思います。なぜなら、考えることで人間として生きていられると知っているからです。

考えなければ仕事もできないし、人と話し合うこともできません。こうして文章を書くのだって、思考が大活躍しているのです。

その一方で心配事が頭から離れなくて、同じことをグルグル考えてしまうこともありますね。そんな時は、思考を止めたいと思うものです。

また人を恨んだり、嫉妬をしてみたり、裏切ったり、嘘をついたりというのも全部思考があるために起こるわけです。

更に言えば、このブログの読者であれば常日頃から思考が物語を作っていると言われてるし、マインドは思考でできているとも言われているのです。

瞑想が良いですよと勧められたら、思考は邪魔なものだと感じてしまっても不思議ではないでしょうね。

思考が落ちて、純粋無垢な幼子のような心持ちで生きられたらいいのにと思えば、やはり思考はワルモノ扱いされてしまいそうです。

けれども、実は思考そのものには良いも悪いもありません。問題は何かと言うと、思考が作った物語の人物と化してしまうこと。

思考に飲み込まれて、真実から遠ざかってしまうことこそが大問題なのです。なぜなら私たちの本質は真実の内にあるからです。

思考がやってくるのを見守り、過ぎ去っていくのも見守るのです。そうして思考による物語と同化せずにいられるなら、本質を見失うことはなくなるはずなのです。