二元性を生きる覚悟

この世界は二元性と言われる法則で成り立っているのです。その二元性というのがどこからやってくるのかというと、もちろんそれは思考によるのです。

私たちの思考がこの世界を作り上げているために、世界が二元性の性質を持っていると言ったほうが正しいかもしれません。

だからもしもあなたが思考抜きにこの世界をただ見ることができるなら、二元性は消えてしまうのです。

とはいうものの、個人として生きている限りは自我という思考が活躍するので、二元性の中で生きることになるのです。

となると、当然覚悟が必要なのです。どんな覚悟かというと、表が単独で存在することができずに裏がくっついてくるように、あらゆるものがペアである覚悟。

彼のことが好きであるなら、嫌いがくっついていることを知ることです。その覚悟ができていないと、好きだった彼のことを嫌いと思う瞬間にショックを受けるでしょう。

快楽を求めれば、不快がくっついてくるのです。どちらか一方だけを享受するということが不可能だという覚悟。

幸せを求めるなら、不幸がくっついてくるのです。もちろん短期でみると、どちらか一方だけに見える時があるのですが、時間とともに移行するのです。

褒められたらけなされるがもれなく付いてくることを忘れないということです。その覚悟ができていると、この世界を生きることが容易になるはずです。

そして最終的にこの二元性に飽きてきたら、あるがままの実相の世界、つまり非二元に意識が向くようになるかもしれません。

純粋な愛とか信頼というのは、ペアとなる相棒がないので非二元の領域だということですね。ついでに私たちの本質も非二元です。