勇気よりも環境

昨日のブログで、石橋を叩いて渡る人よりも、叩かずに勇気を持って誰よりも先んじて渡る人の方が、得をするという話しをしました。

じゃあ不安が強くて勇気があまりない人よりも、勇気をたくさん使える人の方が有利だということになりますね。

けれども、実はそこには一つ秘密があるのです。それは個人個人の違いというよりも、環境の違いが大きいということです。

たとえば私自身のことで言うと、45歳でサラリーマンを辞める以前にも数回の転職をしたことがあるのですが、来週の月曜日から新しい職場に行くという直前の金曜日まで古巣で仕事をしていました。

つまり、脱サラして収入が途絶えることが怖かったのでしょうね。だからこそ転職を繰り返したのです。勇気なんてものは持ち合わせていませんでした。

それならサラリーマンを辞めるときには勇気を使ったのかというと、それも違うのです。ただ単に追い詰められていたからなのだと思うのです。

それまで通りサラリーマンとして仕事を続けるとしたら、死ぬかもしれないという切羽詰まった気持ちがあったので、自然と辞められたのです。

結局、勇気があるとかないとかというよりも、そのままだったら病気で死んじゃいますよという追い込まれた状況が、脱サラの原動力だったということ。

勇気があればそれに越したことはないのですが、それよりも環境が大きな影響力を持っているということです。

それまでは、やや石橋を叩いて渡る方の人間だったのですが、追い詰められたことによってものすごいスピードで橋を渡ることができたのだと思います。

だから勇気なんかよりも、追い詰められる環境の方が大切なんですね。