自己同化を見破る

私たちはあらゆるものと自己同化しているのです。身体との自己同化から始まって、マインドとの自己同化によって生きています。

そして毎日毎日ちょっとしたことであれ、自己同化してしまう習性があります。自分が選んだものとも自己同化するのです。

ここは気づきにくいところかもしれませんね。たとえば、ゴ◯◯リが死ぬほど嫌いという人はたくさんいますが、一体何と自己同化しているのでしょうか?

それは「◯◯が嫌い」ということと自己同化しているのです。そのせいで、◯◯が嫌いでなくなってしまったら、自分ではなくなってしまうと感じるのです。

だから◯◯が嫌いだという人は、◯◯を好きになりたいとは決して思わないのです。本来嫌いよりも好きの方が気持ちよく生きれるはずなのに…。

幼いころにお母さんが怖いと感じてしまったり、自分が悪いんだと決めつけてしまうと、そのことと自己同化してしまうのです。

その結果、大人になってもうお母さんは怖くないと理性では分かっても、怖くなくなることで自分ではなくなってしまうと感じるので、怖いままでいようとするのです。

自分が悪いんだ、自分がダメなんだ、自分がいないほうがいいんだと繰り返し思えば、その思いとの自己同化が起きてくるのです。

その結果、そんなことはないという理性の声はかき消されてしまうのです。一度自己同化してしまうと、それを解除すれば自分が消えるという恐怖がやってくるのです。

それが自己同化から抜け出しにくくさせている理由なのですね。そこをまずは見破ることから始めませんか?

“自己同化を見破る” への2件の返信

  1. くっついていただけだったんだと、そのシステムがわかると、なんて馬鹿馬鹿しかったのだろう、ほとんど八つ当たりに過ぎないのに、親からの評価を馬鹿正直に信じてきたなんて、と、拍子抜けします。最近は、色々な場面で、そう気付くことがあり、その時、力みがゆるむ感じがします。あれ?そこまでダメじゃないんじゃないのかな?とか、それってそんなに大事だっけ?とか。自分が消える恐怖は、この先にやってくるかもしれないけれど、今は、人の、無責任で愛の無い評価でできた自分だと思っている自分なんて、いらないと思っています。

  2. そうですね、もういらないと思って当然ですが、それと同時に自己同化してしまっている自分のことを抱きしめてあげることです。北風となっていらない自分を吹き飛ばそうとするより、太陽となって抱きしめてあげるといいと思いますね。

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