欲望が生まれ変わる

今年も最後の月に入りましたね。この月の最初の日は、自分にとってはなかなか忌々しい日でもあるのです。

なぜかというと、誰かの欲望を背負って自分が生まれてきてしまった日だからです。もう生まれて来なくて良かったのに。

もちろん生まれてきたことで、沢山の大切な人と出会うことができたのは感謝しているのですが、それでも生まれて来ないことに越したことはありません。

前の人生を生きていた人も同じような考えだったと想像しているのですが、その人が欲望を残したまま息を引き取ったのでしょう。

だからその欲望のエネルギーが次の人生を求めて新しい肉体を持つことになったのですが、それを引き継いだのが自分だったということ。

こうした説明がまわりくどいので、自分が生まれ変わったと言ってしまえば簡単ですが、正確に表現すればそういうことです。

今回の人生でも、残念なことに欲望が消えることはないように思えるので、私の肉体の死後次の人生へと進んでいきそうです。

次の人にお任せするしかありません。私が残してしまった欲望を、その人がどう料理するのか、天国で見守ってあげたいものですね。