他人の一言で目が覚める

認知症の母親が時々、夜間自宅で転倒するようになってきました。監視カメラで見ていて気づく時には助けに行けますが、就寝後はその限りではないのです。

そのため、まだまだと思っていたのですがどうも一刻の猶予もできない状態になってきたことを認めなければと思うようになりました。

このままだと、転んで骨折したり頭を打ったりしてとても危険なことになりそうです。ただ半年前に申し込んでおいた特別養護老人ホーム(比較的安価)は、空きがない。

さあどうしたらいいだろうと考えていた時に、ある認知症専門医の方の言葉でスッと目を覚ますことができました。

というのも、高額な有料老人ホームに入居して親の財産を使ってしまうのは勿体無いという、浅はかな考えに囚われていたのです。

自分が管理しているからといって、親のお金は親が気持ちよく余生を過ごすのに使うのが一番いいというのは当たり前のことです。

人間欲に目がくらむと、ごく普通に物事を考えることもできなくなるのですね。目が覚めてみてびっくりです。

ということで自宅での介護生活はそろそろ終わりを迎えそうです。来年からは、自分の部屋で過ごすことができそうです。

それにしても認知症の母親には本当に多くのことを教えてもらえたし、いい人生だったよねと改めて二人で話し合うこともできたので、ありたがいことですね。