思うようにいかないは洗脳

人生というのは、そうそう思い通りになるものではないという考えが誰の心の中にもあるのではないでしょうか?

挫折とまではいかないまでも、希望する学校へは入れなかった、好きな人と結ばれなかった、期待通りの成績を残せなかった、なりたい職業に就けなかった等々。

そんなに都合よく物事が進んで行ってくれるなんて事はないと思ってしまうのも無理もないことかもしれません。

けれども、私の中には自分が本当に願ったとしたら、それが宇宙のどこかに届くような純粋で無邪気なものなら、願い通りの現実がやってくるという感覚もあるのです。

この矛盾について考えてみたのですが、実は全く矛盾などしていなくて、自我の作戦がそこにはあるのではないかと。

あらゆることが願い通りになってしまったとしても、その瞬間の喜びや有頂天、大きな快楽などはやってくるでしょうけれど、それが内側の真の満足にはならないのです。

本当に満たされるためには、自分の正体を見抜くことでしかあり得ないのです。それは、自我にとっての存続の危機なのです。

だから、自我は我々を外側の世界に夢中にさせて、真に満たされることがないように仕向けているのではないかと。

そのために、世界は思い通りにはいかないものだという信念を植え付けたのです。そうすれば、日々努力したり頑張ったり戦ったりして、常に外側の世界に意識を向けさせておくことができると。

それは自我にとって好都合なのですね。繰り返しますが、世の中は思うようにはいかないという思い込みは、自我による洗脳でしかないので、もうそろそろみんなでそれを払拭しませんか?

本当は何でも叶ってしまうのがこの世界なのだろうと。そして、それを堪能しつつ、結局は内側の世界に戻って自分のことを明らかにすることに向かうのだろうと思っています。