「自前ドラッグ」に病みつき

高校生か大学生の頃だったと思うのですが、確か「自律訓練法」という本と出会って、そこそこ熱心に実践していたことがありました。

詳しいことは忘れてしまいましたが、いくつかの段階からできてきて、両手が重いとか両手が暖かいなどの自己暗示をかけていくのです。

最後の方の段階になると、額が涼しいのような暗示もありましたが、結局は最後までマスターすることなく終わってしまった記憶があります。

今思うと、あれが自分の中での瞑想のハシリだったのかもなと。そして、今の仕事をするようになって、瞑想を熱心にするブームがやってくるのです。

ブームが去ると、瞑想はやった方がいいかもしれないけれど、やらなければいけないということでもないしなと、勝手に解釈するわけです。

時は流れて、現在三度目のマイブームが来ているようです。二度目のブームの時には、かなり熱心にやっていた記憶があり、例の覚醒体験と関連があるのかもしれません。

それに比べると、現在やってきてるブームはもう少し冷静というのか、やれる時はやるけれどやれない時はやらなくても良いという自由さが大きいので、気楽にやっている感じです。

それでもこれまでに体験したことのない感覚になったりして、面白みが増してきた感じがするのです。

言葉を選ばずに表現すれば、「自前ドラッグ」とでも呼べば良いのか、うまく入り込めると病みつきになるような感覚になれるのです。

薬物でのドラッグではないので、身体にはとても良いのではないかと思っています。ただ、リラックスできるとか、そういう類のものではないのです。

興味津々なので、自我の自分はちょっと静かな興奮をしているようです。この先、もっと行ったらどうなっちゃうの?と好奇心と恐れの入り混じった気持ちがあるようです。

やり方はいたってシンプル。今この瞬間と一つになることを意識して、その中に入っていく感じです。

もっともっと熟達していくことができたなら、みなさんと一緒に瞑想会などをやってみるのもありかなと。あの感覚を皆さんとシェアできたらいいな思っています。