全体性の感覚

大人になってから、マドラーという言葉を知りましたね。それまでは、かき混ぜ棒と呼んでいたと思います。

今も、あの混ぜる奴?などと言っているかも。子供の頃は、ココアやインスタントコーヒーを飲むときには、粉末をすくったスプーンでそのまま混ぜたりしてました。

それが、大人になって水割りやハイボールをかき混ぜる時に、スプーンだときっと氷があって混ぜにくいので、スリムなマドラーの出番となったのでしょうね。

そのかき混ぜ棒ですが、混ぜているうちにゆっくりと溶け出していくイメージを作ってみて欲しいのです。

混ぜながら、少しずつ混ぜる抵抗が減ってくる感覚があって、そのうち気がつくと液体の中へと溶けていくのです。

混ぜる抵抗というのは、私たちも水泳をしている時などに感じるもので、腕や足を使って水を掻く時に感じるあの感触です。

一生懸命泳いでいるうちに、なぜか次第に水の抵抗を感じなくなっていって、終いには抵抗がゼロになってしまうのです。

気がつくと身体が消えて水の中へと溶け出していってしまったとしたら、自分は一体どこにいるでしょう?

どこにもいないとも言えるし、全体へと拡散し全体に満ちているとも言えるのです。それこそが、全体性の感覚に近いのかなと。

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