未来への期待が止まらない

私の場合、自分の正体を知りたいという欲求が止まらないのです。それがどんな欲望とも全く同じものだということは理解できているのです。

欲望さえ落ちてしまえば、自分の本性が露呈されるということも分かっているのですが、この自己矛盾にはホント困りものです。

私たちの多くは、今日よりも明日、今年よりも来年という具合に、前へ前へと進んで行きたいのです。止まりたくないのです。

変化したい、改善したいという欲望が未来に意味を持たせるわけです。その未来への期待があるからこそ、毎日を生きていけるのです。

その希望が全て失われてしまったとしたら、今日1日をどのように生きて行けばいいのか分からないというのが本音なのです。

これが自我の生き方ですね。これを踏まえて、以下のoshoの言葉を噛み締めてみて下さい。

『旅そのものを楽しむことだ
ゴールのことなどあまり気にせずに
実のところゴールとは
旅をひたすら進み続けていくための名目にすぎない
生は巡礼だ
無への巡礼、ゴールのない巡礼–純粋なる巡礼の旅だ
これを理解することは途方もない自由をもたらし
重荷はすっかり降ろされる』

そうなのか、ゴール(目標)というのは、進み続けていくための名目だったのですね。自分をより良いものへと改善しようとする改善病。

私の場合は、自我としての自分を落として真実の自分に戻ろうとする、これも広義の改善病と言えるかもしれません。

未来のことは忘れて、今この瞬間を思い切り楽しむことに専念する、これは未来ではなく今すぐに実践できることですね。