子供の頃の不思議体験

子供の頃のことですが、友達とその家族と一緒に総勢10名以上で何泊かの旅行に行った時のことです。

かなり記憶が曖昧になってしまっているのですが、朝旅館から出発する前にバスを待っている時に起きたことなんですが。

場所は、草津温泉のシンボルである「湯畑」の近くだったと勝手に思っているのですが、何やら人だかりができていたので、子供達だけで見に行ったのです。

すると、そこにはボロボロの姿をした仙人みたいな男性がいて、つい先ほど山から降りてきたばかりだというのです。

そこで修行をしてきて、今から手を使わずに棒切れを動かすというのです。何が起きるのだろうと見ていると、その辺に落ちていた板状のものを両手に持って、その上に小さなマッチ棒のような木片をおいたのです。

そして、何やら身体に力を入れて唸ると、不思議なことにそのマッチ棒がひとりでに動き出し、ヒョロヒョロと直立したのです。

その時間はほんのちょっとの間であったのですが、その光景は今でもはっきりと脳裏に浮かんで、思い出すことができるほど。

その後その仙人のような人は、ガラス瓶のようなものにいくらでもいいから入れて欲しいと言うので、見ていた大人たちは1円玉とか5円玉などを入れたのです。

自分たちは、それを可哀想に思って、親たちのところに戻って何が起きたのかを話すと同時に、親たちが作ったおにぎりの残りを全部持っていって、仙人に渡したのです。

仙人はとても丁寧に御礼をしてくれたのを覚えています。あの仙人が果たして本物だったのか、単なる見せ物を行う手品師だったのかは分かりません。

けれども、子供の無邪気な心に強いインパクトを与えたことは間違いありません。それと、見ていた大人たちの冷たさが同時に心に残っていますね。

ーーーーーーーーーーー

こちらの動画もぜひご視聴ください。