マインドの外に出る

自分のことをダメ出ししている人はいませんか?そりゃ当然いるでしょうね。自分をダメ出ししてない人など、この世界には一人もいないのです。勿論、私もしてますよ。

もしも本人にはそうした自覚がないとしても、潜在意識の中には必ず自己否定をする部分があるのです。それは、人間として当り前のことなのです。

で、次にもう一つ質問があります。そのダメ出しを何とかやめようとしている人はいませんか?これもきっと沢山いるはずです。

ダメ出しせずにいられるような理想的な自分になろうとするのも、今言ったようにそのダメ出し自体をやめようとするのも、どちらも不要なのです。

結局どちらも自分を改善しようとしているわけです。なぜ人は、AをBにしよう(A→B)とするのでしょうか?なぜそれが際限のないやり方であるということに気づかないのでしょうか?

実は、現状を変えなければならないという強迫観念は、私たちが幼少の頃に、エゴに毒された親や社会などから仕込まれたことなのです。

この、「お前のままではダメなんだぞ!」という、悪魔(エゴ)の囁きをそれこそ何万回も聞かされて育ってしまうため、誰もが心の奥底に自己否定感を持ってしまったのです。

それがあまりにも強烈だったために、大人になってもダメ出しを自覚している人もいるし、あるいはダメ出しを自覚できないように抑圧して、自分を好きという自覚で生きている人もいるのです。

本当はどちらも同じように、自分のままではいけない!という惨めさを持っているのです。したがって、癒しにとって最も大切なことは、マインドの外に出ることなのです。

マインドの中には、必ずこの「自分のままではダメだ!」があるのですから、マインドの中にいる限りは、あなたは自分を改善しようとする人生から抜けられないのです。

自分のマインドの中には、一体どんな思いや感情が詰まっているのか、それをマインドの外から見ることです。戦場にいれば、生死がかかっているので冷静ではいられませんが、戦場を上から俯瞰するなら落ち着いて戦況を見守ることもできますね。

それと同じことをすればいいのです。マインドの外からマインドの内側を冷静に見ることです。どんなに努力してもあなたがマインドの内側にいる限りは、必ず元々のマインドの内容物に汚染されてしまうからです。

そして、マインドの外に出る唯一の方法とは、マインドの中にある声の一つひとつを受け止めることなのです。受け止め続けている間に、マインドの外から自分を見ることが容易くなるのです。

そうなれたら、あなたはもう自己改善には興味がなくなります。その先にこそ、今流行りの「ありのままで~♪」が現実のものとなってくるのです。

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