真の成長とは

私たちは、物心がついたころにはもうすでに、嘘で固められた毎日を生きるようになっているのです。どんな正直者であったとしても、嘘は日常茶飯事なのです。

言いたいことを何でも言える人など、決していないのは自明のことですね。この社会の中で生きていくということは、そういうことなのだと知らず知らずのうちに了承していたのです。

けれども、言いたいことを言わなかったり、したいことをしないでいると、そのエネルギーはマインドの奥へと追いやられていくのです。本人が気づいていようといまいと…。

そしてその言いたいエネルギーは、明日になったら言ってもいい?明後日は?とずっと出番を待ち続けているのです。そうやって出番待ちの状態のエネルギーは、仕方なく夢の中へと出番を見つけることになるのです。

あなたが親や社会と約束した契約を忘れて寝ている間を狙って、何とか出現するのです。夢とはそういうもののことだと思って間違いありません。

夢の中とは言え、現れることができたときには、幾分かは満足することができるのですが、それでも現実の世界に出てくるのと比べたら、ほんの少しの満足に過ぎません。だから繰り返し夢を利用するのです。

生きてる限り夢を見続けてしまうのは、私たちがそのような嘘を生きて、不満足のエネルギーを蓄積してきた結果だということです。

夢だけでは間に合わずに、目覚めている間にも似たようなことをしている人が沢山います。それは、物思いにふけっていたり、ぐるぐると考え事をしていたりということ。

こうしたことは、夢を見ているのと本質的には何の違いもないのです。目覚めていようと、寝ていようと、どちらにしても無意識の状態だからです。

無意識は動物や赤ちゃんと同じで責任がないので楽なのです。けれども、せっかく自覚ある人間として生きているのですから、できる限り意識的であり続けること。

徹底的に意識的であろうとするそのときに初めて、人間が神へと向かう真の成長が起きるのですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です