自分だけが自分を見守れる

このブログでは繰り返し自己防衛について書いているのですが、それは自己防衛への深い理解が人生を変えるくらい大きなことだからです。

私たち人間だけがする心理的自己防衛というのは、それ自体が悪いのではなく常に自己犠牲を伴うことが問題なのです。

なぜ自己犠牲を伴うことになるかというと、自己防衛は一種の取引だからです。安心と苦痛を取引しているのです。

少しでも安心するために、自分の苦痛は多めに見るということ。これを繰り返してしまうと、自己犠牲が溜まりそれは怒りになるのです。

この取引にはあまり心的余裕がないのが特徴です。だからこそ自分が感じる苦痛を仕方ないとして諦めてしまうわけです。

実は、自分のことは自分が一番守ってあげられるのだということに気づくと、防衛に変化が出てきます。

ところが自己防衛を先導しているのはマインドの中にいる幼い頃の自分なので、その依存状態においては自分以外の誰かに守って欲しいと願っているのです。

だからこそ取引を起こしてしまうのですね。自分を見守り、抱きしめてあげることで依存から距離を置くことができ、防衛による取引の必要性がなくなるのです。

そうやって自己防衛は少しずつ小さくなって、当然自己犠牲も小さくなって人生はこんなにも生きやすいんだと気づいていくことになるのですね。

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