存在は改善とは無関係

心の癒しというのは、自分の内面を改善することだと思っている人がいるかも知れませんが、それは全くの誤解です。

どちらかと言えば、その真逆と考えてもらった方がいいのです。つまりは、自分は改善が必要な存在だという間違った思いを捨てる作業なのです。

この社会では、より良い自分になろうと努力することは素晴らしいこと、歓迎すべきことだと認識されています。

けれども、社会にとって都合の良い人間になることと、満たされた人生を生きることでは根本的に異なるのです。

自分の何をどう改善したところで、それには果てがなく、次から次へと改善箇所が見つかる無限地獄になるのです。

しかもそこには常に不安が重くのしかかってくるのです。自己改善から離れることです。元々、「存在」を改善することはできません。

自分の存在を深く理解し、それを丸ごと認めることができるようになったら、改善したいという「改善病」が薄れてくるはずです。

たとえば、自己否定を持っているなら、それをなくそうと努力しないで良いのです。まずは、その自己否定をするようになった原因を見つけてあげること。

自己否定は単なる結果なので、その原因がわかれば自然と小さくなっていくものです。これは体験すればわかることです。

あなたがゆったりと自然でいられるようになったら、改善欲求も自然と小さくなっていくものなのですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です