物語からの脱出

日頃色々な言い方でお伝えしていることなのですが、例えば「意識的であること」とか、「自己想起する」、或いは「自分に意識を向ける」等々。

これらは全部基本的には同じことを言っているのですが、要するに見ること、眺めることなのです。

ただし間違わないようにしなければいけないのは、外の景色をただ眺めるということでは決してないのです。

外側に向けていた見る方向を180度変えて、自分側に向けるのです。そうすることで、自我である自分を見ていてあげることができるのです。

こうすることで、物語から抜けていることができるのです。自我としての私たちは放っておくと、あっという間に物語の中に引き摺り込まれてしまうからです。

そういうと何やら受け身のような気もしますが、率直に言えば自分から物語の中に身を投じてしまうということです。

物語が大好き、物語がなければ死んでしまうのです。そして物語に入り込んでしまったら最後、自分を見守ること、意識的であることは非常に難しくなってしまうのです。

そしてもう一つ付け加えると、内向きの見方というのは自分の本質から世界を眺めることにも繋がるのです。

それは本質の内側に全世界が包含されているからです。このことで受けられる恩恵は計り知れないものがあります。

カギとなるのは、あらゆる観念を使わずに正直に謙虚にソレを眺めるということになりますね。

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