エントロピーの話再び

ちょうど一ヶ月前に、このブログでエントロピー増大の法則について書きました。その法則には、自我が深く関わっているという内容です。

何とも分かりづらい内容だなと思いながらも、あの時にはこれ以上の説明は更に内容を複雑にしてしまうと思って、あのままアップしてしまったのです。

少し後悔が残っているので、今日もう少し分かりやすく書いてみようと思います。あの時のエントロピーの記事 http://healing-office-lucid.com/2022/09/26/自我とエントロピー/ とあわせて読んでみて下さい。

縦10マス、横10マスの計100個のマスがあって、一つのマス毎に白になったり黒になったりすると仮定します。

あらゆる白黒の組み合わせは、2の100乗通りあるわけです。つまりは、一つの組み合わせになる確率は、均等に2の100乗分の1です。

私たちは、100個のマス全てが白か黒になるパターンを特別視しますね。あらゆる組み合わせの中でも特別だと感じるからです。

あるいは、右半分が全部白で、左半分が全部黒など。このような特殊な組み合わせは秩序があると感じるわけです。

そして私たちが秩序を感じる組み合わせは、あらゆる組み合わせの中では非常に極端に数が少ないのです。

その一方で秩序を感じない組み合わせは膨大な数だけあるのですが、なぜか全部同じもののように見てしまうのです。

そうした自我の我儘な見方のせいで、この世は無秩序になりやすいということが法則のようになってしまったのです。

全く秩序を感じないとある一つの組み合わせも、全部が例えば白になる組み合わせも確率的には全く同じなのですが、そこを見ないのですね。

どちらも2の100乗回に一回はその組み合わせになるはずなのです。と、今回もこの説明は何だか惨敗の匂いがします。

お伝えしたかったのはもっとシンプルで、要するに自然界の法則と言ったってそれは自我がいるからこそのものだということですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です